リュータ★ミュージック&ファンタジー

リュータ魂!

YouTube(リュータ /Game & Music Studios)をうp主がまじめに解説した裏ブログです

21世紀を揺り動かすユーチューバーの正体

あれは一昨日だったか。夜の報道番組で北朝鮮の話題を取り上げていました。

 

核問題?拉致?

 

いえいえ、違います。主役は「ユーチューバー」です。

 

なんでも、いま世界中のユーチューバーが北朝鮮に「観光客」として押し寄せているらしい。目的はもちろん北朝鮮の様子を撮影し、動画にしてアップすること。

 

そこは「無法者」の集まりのYouTube。彼らは「ここは牢獄のようだ」と本音で語り、さらにはガイド(北朝鮮の観光はガイドが必ず付き添うらしい)に北朝鮮では禁止されているK-POPを強引に聴かせるなど、やりたい放題。

 

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しかし、意外にも北朝鮮政府は、この外国から来た怖いもの知らずのユーチューバーたちの振る舞いを黙認しているらしい。事実上の経済封鎖をされている北朝鮮にとって、海外からの観光客は唯一残された合法的な外貨獲得手段だからです。

 

つまり双方がウィン・ウィンなのです。北朝鮮政府にとっては観光客誘致につながり、ユーチューバーにとっては再生回数を稼げる。

 

ぼくはこの様子を見て「これからはユーチューバーの時代だ」と素直に思った。

 

19世紀は「ネイボブ(植民地インドから富を持ち帰ったイギリス人成金)」の時代だった。今は、そんなこと誰も知らない。20世紀はテレビで活躍した「映画俳優、ミュージシャン、スポーツ選手」の時代だった。いずれ、そんなことはみな忘れてしまうかもしれない。なぜなら、21世紀は「YouTuber」の時代だからだ。

 

それをいうと、「YouTubeなんてすぐに飽きられる」とか「YouTubeなんかでは生活できない」とか反論する人が大勢でてくるでしょう。

 

いや、稼げるとか飽きられるとか、そういう話ではないのだと思う。

 

大局的に見れば今、YouTubeで起きていることは、一時の流行の類ではない。「メディアの民主化」です。

 

これまで歴史上、ありとあらゆるものが民主化されてきました。政治や農地、教育といった貴族の独占物だったものは言うに及ばず。音楽だってもともとは宗教であり、貴族だけがたしなめるものだったのです。民主化以前は。

 

そしていま、大資本の独占物であったメディアが雪崩を打ったように民主化の波にのまれている。

 

そうしたときに、やれ「YouTuberの年収は?」とか「案件動画1本いくら?」とか「チャンネル登録者数は?」といった下世話な数字だけでYouTubeを語るのはどうなのだろう?と思う。

 

「ユーチューバーが1本の動画で世界を変える」

 

そういった現象が21世紀のどこかで起こるかもしれない。今はまだ信じられないかもしれない。でもいつか、きっと起こる。そう、かつて若いロックミュージシャンが反戦平和を訴えて世界を動かすなど、誰も信じられなかったことのように。

 

ぼく自身、これまでチャンネル登録者数とか収益とか再生回数とか、数字の話をしてきたし、事実、それを目標にしていた。数字は誰にとってもわかりやすいし。

 

でも、ユーチューブとはそれだけじゃないと思う。金を稼ぐことが最終目的ではない。政治的にしろ、文化的にしろ何かしらの使命感を持った人間にとっての可能性の場としてのユーチューブがもっと注目されてもいいのだと思う。ユーチューブは就職先ではない。もっと大局的に見なければならない。これはメディアの民主化なのだから。

 

とある毎日投稿系のユーチューバーが動画の中でこう言っていました。

 

「ユーチューバーと名乗っていいのは、ユーチューブだけで食べていける人だけだと思います。チャンネル登録者数xx万人を超えて、はじめてユーチューバーになれた気がします」

 

まあ、それも一つの考え方だけど…それだけでもない気がする。

 

一方で、ぼくも自問自答していかなければならない。ぼくにはYouTuberとして、何か使命があるのか?……

 

それでも、良識派を自ら名乗る大人ほど、YouTuberを低く見たがるでしょう。悲観論ばかりでYouTuberの将来を語るでしょう。だからこそ、信じられるのです。

 

昭和30年代、良識派の顔をした大人ほど北朝鮮を「地上の楽園」と讃え、多くの在日朝鮮人や日本人妻を地獄に送ったのだから。