先日、ついにDQ11sが発売されましたが…
これまで「ドラクエ11(PS4版)」「ポケ森」「ビルダーズ2」「マリオメーカー2」とやってきましたが、ゲームの発売直後は、ぼくにとって鬼門なんですよね…
まったく流れに乗れない。
他のユーチューバーの方が、どわーーーって堰(せき)を切ったように動画をアップする一方、ぼくは何もだせないからねえ。そしてコメント欄で「動画出さないんですか?」と言われるまでがお約束(^◇^;)
おそらく投稿、配信者はみんな徹夜上等、食事もほどほどに死に物狂いでプレイしている中、ぼくは発売日の次の日に家族でカツ丼を食べに行きましたw
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あと、どっぷりとゲームを楽しんじゃってる。
動画の早期アップのためにスピード重視でプレイすることは一切なく、ドラクエで言えば律義に町の人にもれなく話しかけてセリフを堪能。ツボ割り、タンス、本だなチェックもかかさずに、風景を楽しみダンジョンもノロノロとさまようという、ゆるーいプレイスタイルを貫いております。
そもそも、今だってドラクエ11s、まだ全然クリアしてないのにこうしてブログ書いてるからねw
まー、DQ11sでいえば、PS4版のときの「ふっかつのじゅもん」を使っての中盤スタートで、しばり無しでガーーーっと進めたほうが動画投稿勢としてはいいんだろうけど、それはやりたくない。ドラクエで遊ぶの好きだし。
けっきょく、これはぼくのスタイルであって、どれが正解ってことはないんだけど、自分自身がゲームを楽しまないと、いいアイデアは出てこないと、ぼくは思う。
ビルダーズ2に関して言えば、ぼくが動画を出せたのは発売から10日後で、数字を稼げる攻略、隠し要素、裏技系の動画には一切のれなかった。
でも、結果的には好評をいただいている「世界の果てまでレッツビルド」は、ゲームを本当に楽しんでプレイしていなかったら、生まれなかったシリーズだと思う。
で、ぼくにとって大事なのは「せかビル毎回楽しみにしてます!」って人や、「ビルダーズ動画でリュータさんを知りました。面白かったので、他の動画もみてます!」って人、「リュータさんの影響でマリオメーカーも買っちゃいました!」って人たちなんですよね。
そういう「リュータの動画はアップされたら全部みる」って言ってくださる方が、およそフツーの人のゲーム進行ペースではあり得ない勢いで攻略動画をみせつけられる羽目になったら、どう思うんだろう??
それは本当に申し訳なくて仕方がないです。申し訳ないし、再生回数という見た目の数字がどんなに取れても「ブランド(信用)を捨て、目先の利益に走る」というだけで実質マイナスですよね。
一方で、発売直後にいち早くネタバレ動画出して見に来てくれる数万、数十万の人って誰?? って話なんです。そのゲーム遊んでるの? 次も来てくれるの?
だから、発売直後の攻略動画は難しいよなーって思っています。。逆にそこばっかり意識して保守的になり過ぎると、新しいお客さんを取り逃がすことになるしね。そのバランスがね…
今回はぼくとしては異例のスピードで(発売から6日後)ドラクエ11sの動画を出せたけど、いつもぼくの動画をみてくれてる方が、あまりみてくれてないなーって感じがしますね。。
それは表立って見える再生数の話じゃなくて、再生後の動向をみての実感です。あと、再生数のわりに登録者の伸びが異様に鈍い。
これでも、上記のことを踏まえて「攻略動画だけど、情報抜きでも楽しんでいただける仕上がりに!」ってことで、がんばったんだけどね……。
けっきょく、「先を見るのが楽しみ」ってゲームでは、なにをやっても人によってはネタバレだしね。。
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そんなことを考えている中、昨日ついにスクエニ社様からお達しがでました。
いわゆるドラクエ11sで大量に流れ出た「ネタバレ動画」に対する警告です。
ぼく的には、かなり好意的に受け止められる内容でした。
動画投稿のガイドラインを設ける意図をはっきりと記していて、自由な動画表現をできる限り認めたいという考えも明文化してくれている。
…けど、他人事とは考えられません。
ガイドラインを守っていればいいという話ではなく、そもそもどこまでが「ネタバレ」かは人によって感じ方に幅があるものですからね。
今回の通達は「ムービーシーンだけを見せることを目的とした動画の禁止を改めて確認」なんだけど、任天堂様のガイドラインにおいてもはっきりとこう記されている。
お客様ご自身の創作性やコメントが含まれた動画や静止画が投稿されることを期待しております。お客様の創作性やコメントが含まれない投稿や任天堂のゲーム著作物のコピーに過ぎない投稿はご遠慮ください。
ネットワークサービスにおける任天堂の著作物の利用に関するガイドライン|任天堂
つまりムービーシーンじゃなければ「可」ってことじゃないよね?
他のライバルを出し抜こうと、ただただスピード優先でプレイを取って出したような動画は著作物のコピーに過ぎないので、遠慮してくださいということ。これはモラルの問題だね。
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ドラクエ12のときはどうなるのかなー? って、今から心配ですね…
…それ以上に思うのは、「もうドラクエ12からはクリアの概念自体を取っ払ってみては?」ってことです。
これは注文とか、提案なんてエラソーなものではなく、ひとりのドラクエファンとしての期待です。そういう新しいドラクエをやってみたい。
「マインクラフトをクリアした」って言う人、あまりいませんよね?
いちおうあれ、ジ・エンドに行って「エンダードラゴン」を倒せばクリアで、エンドロールも流れるんだけど、マイクラの動画で求められてるのはそういうのじゃないよね? ネタバレ云々の考え方もない。
「ストーリーのあるRPGとマイクラなんかを一緒にするな!」って、おじさま方から怒られそうですけど、そうかなあ?
人気のある限りアプデの続くソシャゲなんかも考えると、いわゆる「クリアというゴールのあるゲーム」ってすでに圧倒的少数派(プレイ人口比)のような…
伝統的なタイトルの一つである2D版の「スーパーマリオ」シリーズにしても、もう、クリアのある本編がマリオメーカー以上に求められることはないんじゃないかなあ? って気がします。
いま、クリアのあるゲームで最も人気があるものというとUndertale(アンダーテール)が思い浮かぶけど、あれも前回の記事で書いた「ナラティブ」要素あってのゴールの価値の気がするし…
ゲーム実況動画「やるゲーム」「やらないゲーム」の差 - リュータ魂!
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ぼくが思うに、今の時代にあって、ドラクエの弱点は「ゴール」が見え過ぎちゃうことだと思うんですよね。
ビルダーズ2にしても、公式が「(アプデは)これで最後」を宣告するたびに、ガクッ!ガクッ!ってファンコミュニティが縮小するのを実感してしまいました…
ドラクエ12も10のようなオンラインにしろ! って言ってるんじゃないんです。
もう重厚長大なストーリーやムービーのような、よほど好きでなければ「一度見れば終わり」って部分に力をいれても、それに見合うだけのリターンは得られないようにゲーム業界を取り巻く環境が変化していると、傍(はた)からは見えるんです。
そして、その手のリニアなゲームほど大規模化が進んでいて、一本クリアするのに100時間でしょ? まあ、制作側も「一度見れば終わり」を自覚しているからこそ、その「一度」を大量に詰め込んでるんでしょうが、それはもう限界でしょ。
これ以上やったら、制作側もプレイヤー側も疲弊してしまう。…もう、してるかもしれませんが。。。
ぼく、世界的に名高い「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」は最高に評価しているし、2017年のGOTY(ゴティ→ ゲーム オブ ザ イヤー)なのも十分納得ですが、実はクリアしてないクセに最高に持ち上げています。それでも、あの世界が好きで通算100時間以上プレイしてるけど。
べつにクリアする必要ないと思っています。世界各地のシーカータワーやほこらを探して巡る。その未知で自由で孤独で危険な冒険が最高に楽しかった!以上。それでじゅうぶんでしょ?
いまでも、ゼルダBotWの世界にたまに「イン」すると、景色を眺めたり走り回るだけでもそこそこ楽しめるんだよね。ここまでの感覚はそれまでのゼルダにはなかったし、プレイした人ならわかってくれると思う。クリアしてなくても語っていいと勝手に思っています。
ペルソナ5にしても、ドラクエとはまた違った形で、よくまあストーリードリブンのターン制コマンドバトルを飽きさせずに、それと感じさせないように作っていて、これまた最高のゲームの一つだと思ってるけど、これも未クリアですw
でも、すっごい面白かった。プレイ済みの人にわかるように言うと、鴨志田と班目はクリアしました。
ペルソナっていうと「UIがオシャレ」とかよく言われるけど、それ以上にストーリーがよくできてると思ったね。キャラも含めてリアル。いわゆる「おとぎ話」的な「そんなキレイゴトじゃ世の中まわんねーよ!」といった解決はないし、語尾がいちいち変な話し方を「キャラが立ってる」とか思っちゃってそうな雰囲気もない。
世界観(ふんわりとした「らしさ」ではなく、キャラの考えや行動に矛盾が無いということ)をとても大事にしているのがわかる。
これは時間があったらクリアしたいけど、100時間はちょっとね…ドラクエ優先なんで!
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なんていうのかな。ゲームって、そのゲームシステムの本質を楽しめれば、もうそれで終わりにしちゃっていいんだと思う。クリアまでする必要はない。やり続けることもない。
そりゃそうでしょ?クリアまで100時間もかかるようなボリュームを当たり前にされたら、そりゃ、ゲーム売れなくなりますよ。ゲームは「ゴール」とか「クリア」を感じさせない方がいいと思う。その義務感がもう負担になっている。
…まあ、いまさらこんなこと言ってる時点でぼくも、もう古いんでしょうけどね。
「誰でもクリアできるように」って原理原則のあまり、本来のゲーム性、冒険(自発性、スリル、自由!)を損ねてまで簡単にするのではなく、クリアできなくても楽しめる、満足感の得られるドラクエを次はやってみたいかな!