リュータ★ミュージック&ファンタジー

リュータ魂!

YouTube(リュータ /Game & Music Studios)をうp主がまじめに解説した裏ブログです

公式ブロガー、公認YouTuberという幻のゴール【その1】

前回の記事でニコニコ動画は「オタクがオタクに向けた遊び場」であるのに対し、YouTubeは「商品紹介」の文化が根底にある、というふうなことを書きました。

ゲーム実況動画クリエイター温故知新 - リュータ魂!

 

だけど、ぼくを含め、ほとんどのユーチューバーさんがそうだと思うのですが「よし!今日も商品紹介やるぜ!」と思って動画を作っているわけではないと思うのです。

 

たぶん、本当にやりたいのはニコ的な「オタクがオタクに向けたマニアックなネタ」なんだけど、それがぜんぜん再生回数が伸びない。で、いろいろやっているうちに「ある」動画だけがなぜか再生回数が突き抜けて伸びるという現象に直面する。

 

考えてみると、これはあたりまえのことなんだけど、誰でも最初に作る動画というのが、本当は一番やりたかった動画のはずなんです。ブログもそうだと思います。いちばん言いたかったことから書き始める。

 

ところが、たいていの場合、それは「ウケ」ないんです。

 

で、ほとんどすべての人はここでやめてしまう。黒歴史としてなかったことにする。しかし、中には何を血迷ったか「いまはまだ誰にも知られていないだけだ!あきらめずに続けていればいつか、必ず人気が出るんだ!」と錯覚して粘り強く続ける人がいるんです。そう、ぼくのように…

 

すると前述の「ある」動画がやってくるのですよ。なぜかその動画(記事)だけが伸びるという。

 

この時点で、駆け出しユーチューバーさんなりブロガーさんなりは、折れた心を何度も接着剤で補強するような自己心理的ケアを繰り返している状態なので、藁(わら)をもすがる思いで、この「ある」動画にしがみつき、同じような動画の次を作り始める…

 

今にして思うと、この「ある」動画の中にあるものが「商品紹介」の要素だったのでしょう。

 

YouTubeではApple製品などの「ガジェット紹介」とか「開封の儀」の動画が人気があることは以前から知っていました。キッズ系の人気チャンネルにしたってほとんど多くは「おもちゃレビュー」、つまり商品紹介です。

 

いま、こんな記事を書いているのは東京にある「ゲームズマーヤ」さんという、ある小さいけど有名なゲーム屋さんが閉店したニュースをみて、そこでこんなふうに書かれていたことからでした。

 

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“ゲームズマーヤ”閉店……最後まで笑顔と感謝の言葉が溢れる一日に - ファミ通.com

 

【東京】オーナーが高齢になり、インターネットとの競争にも疲れて小さな店を閉店する――秋谷久子さんが経営するビデオゲーム販売店「ゲームズマーヤ」も、そんなよくある理由で最後の日を迎えた。

 だが営業最終日の8日に秋谷さんがカウンターの後ろに立つと、日本のゲーム業界を代表するソニーなどの関係者らが敬意を払いに店に現れた。率直に意見を述べる秋谷さんは業界で最も影響力のある人物の1人であり、インフルエンサーだったからだ。

東京の小さなゲーム店、閉店の日に訪れた客は - WSJ

 

これをみてインフルエンサーってなに??」と思って調べてみて、出会ったのが次の記事。

 

logmi.jp

 

これはかなり難しい内容で、ぼくも大好きな「マクドナルド」の文字が無かったら途中でくじけていたところなのだけど、ものすごく勉強になる記事だと思います。

 

けっきょくのところ、インフルエンサーとは「他人に影響を与える側の人。とくに他人の購買意思決定に影響を与える人」のことなんだけど、この記事で書いてあることは、

 

インフルエンサーマーケティングとは、影響力のある有名人に、インスタやYouTube等のデジタルで自社ブランドや商品について発信してもらうことではない」

 

ということです。

 

この記事でマクドナルドの人が言うには「有名ユーチューバーと言えども、チャンネル登録者数(フォロワー)は数十万、数百万程度。全国的な認知獲得のためには全く不十分と思っています」。はぁ…さすがマック言うことがデカイ。

 

で、その全国的な認知獲得のためにはマスメディア(テレビとか雑誌、新聞)のほうが向いている、効果がある、と。

 

そして、ある商品、たとえばマックで言えば新製品を宣伝するのにも順序を考えていて、最初はプレスと言って報道機関向けに記者会見を開いてニュース等で取り上げてもらい、そのあとにソーシャル、つまりツイッターとかインスタ、YouTubeで拡散してもらって、最後にマスメディアにCMを打つというのが効果的だと考えているそうです。

 

これみて「あっ」と思ったのが、スクエニ社の我らが「ドラゴンクエスト11」も、まったく同じ展開をしていたということ。

 

ドラクエ11の場合、まず4月11日(あたり)に「発売日決定!」の発表会を本田翼さんのデモプレイの様子を交えてメディアの記者向けにおこないました。で、新聞でも取り上げられました。

 

すると今度は(ぼくも含め)、ユーチューバーなりがそれを素材にして動画をつくって拡散をはじめます。また、今度はメディアの記者向けではなく、大阪、札幌などの大都市でファンに向けて体験会も順次おこなわれました。これもSNS(ソーシャル)での拡散を狙ってのことでしょう。

 

そして「いつくるか?まだこないの!?」と言われていたテレビCMが7月29日の発売日の1週間前になって、ついに集中投下。それはもう有名芸能人の方々を盛大につかってです。

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つまりマックの人が上の記事で書いていたことを、ドラクエ11もまったく同じような順番で実行していたわけです。

 

ここで大事なのが「記者向けのプレス」「YouTubeツイッターなどのソーシャル」「テレビなどのマスメディア」はそれぞれ役割が全く違うということ。

 

ぶっちゃけいってしまえば、YouTubeでもツイッターでも(フォロワー数の多い)有名人である必要はない」ってことです。

 

そして話は冒頭に戻って、ユーチューバーやブロガーの「商品紹介」にも成功するには流儀がある、ということにつながっていくわけです。

 

長くなってので、ここでいったん切りまーす!つづきは次回!