リュータ★ミュージック&ファンタジー

リュータ魂!

YouTube(リュータ /Game & Music Studios)をうp主がまじめに解説した裏ブログです

ゲーム実況動画クリエイター温故知新

ゲーム実況動画っていつからあったものなのだろうか?

 

調べてみると、どうもTV番組「ゲームセンターCX」なるものが

2003年に始まったのがゲーム実況の産声らしい。

 

ただし、これをゲーム実況の元祖というのは、いま話題の電気自動車の元祖を19世紀に求めるようなものだ。

 

ちなみに、19世紀にはすでに実用的な電気自動車が時速100kmを突破していたし、なんと、ガソリン車よりもすでに電気自動車のシェアのほうが高かったらしい。

電気自動車の歴史 [電気自動車・EV] All About

 

じゃあ、なぜその後ガソリン車が席巻するようになったかというと、最高速度面でガソリン車のほうが優位だったことがひとつ。しかし、最大の理由としては「電気自動車は化石燃料を使わなかった」ことだったんじゃないかな?

 

つまり、いまと流れがまったく逆なんです。いまは「ガソリン車は化石燃料を使って環境に悪いから」電気自動車への移行が始まっている。20世紀の初頭は「化石燃料を使わないから電気自動車はダメだ」。

 

…当時の石油産業は最先端産業。新興国アメリカが覇権国イギリスをしのぐ力をもつ過程の文字通りの発火燃料でもあり、国の命運を左右する象徴でもあったのでしょう。優遇よろ!

 

そういう意味で、プロの芸能人がテレビ局の仕事としてプレイした実況は、いまのゲーム実況とはまったく流れが逆だと思う。

 

となると、ニコニコ動画がスタートした2006年末以降の、素人がなんとなく「自分でも作れる動画」としてうpし始めたものがゲーム実況動画の発端といえるでしょう。

 

正直、これは意外だった。思っていたより新しい。てっきり、1990年代後半あたりから、あるもんだと漠然と思ってた……

 

で、いまさらながらニコニコ動画の当時のゲーム実況をみてみると、当時の人は凄かった!

 

はじめて「フルボイス実況」なるものがあったのを知ったんだけど、すごいねw 

 

ドラクエ2のフルボイス実況とか、「ぐふっ!」みたいなドラクエ語までいちいち律義に声あてるのねw ほかにもしゃべらないはずの主人公の独り言を勝手にでっち上げて(たいてい毒舌)しゃべったり。

 

面白いかどうかは個人の感覚にまかせるとして、巧い。ひとりで声や調子を変えてみんな演じるんだよね。それも明らかに笑いを狙ってきてる。演者でし。

 

この時代、忘れちゃならないのがヒャダインさん! 当時のネット記事をいろいろ漁っていると、やはりネットクリエイターのスターだったらしい。さすが!

 

そりゃまあ、そうだったんだろ、と思う。独りで女性の歌声まで演じてしまうのがすごいのはもちろん、そもそもにして音楽力がスバ抜けている。


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DQIV 第三章で、「トルネコのうた」【ヒャダイン】 - ニコニコ動画

 

絵師の人もすごい。ヒャダインさんは「ゲーム音楽を超絶アレンジした人」であって、ゲーム実況者ではないのだけど、その独自の歌詞はゲームファンの「こいつわかってるな」心をくすぐるものばかりで、ゲームプレイに基づいた音楽の再構築は、才能を持つ者だけが到達できるゲーム実況のひとつの到達点ともいえると思う。

 

ひるがえって、いまのゲーム実況。

かつてニコニコ動画で「オタクがオタクに向けた遊び」としてやっていたものとは、また流れが違うと思う。

 

YouTubeは「商品紹介」の文化なんだと思う。

 

ターゲットは小学生から。そしてメインはゲームマニアではない普通の人。

 

これ、思ったんだけど、当時、ニコニコ動画が好きだった人って、いまのYouTubeのゲーム実況は少し退屈に感じるんじゃないかなあ? どうなんでしょ?

 

ゲーム会社に遠慮して明らかに抜けている毒。徹底した初心者目線。ガチプレイよりもエンジョイ勢的な企画。商品紹介の究極系「ガチャ動画」。

 

なんか他人事みたいに言ってるけど、ぼくもそこは強烈に意識しています。

 

「どっちが面白いか?」って話じゃないですよ? ターゲットが変わっただけ。というか、YouTubeは広く一般の人も視聴してくださるものであって、当然、それに合わせた面白さ、わかりやすさを追求しなければならない。ただし、マニア向けの面白さは薄くなるしかないのかもね。

 

かつてドラクエ10のプレイ動画といえば、ニコニコ動画が主流で、ニコ動はアカウントがないと視聴できなかったから、ぼくのフレなんかはニコ動で有名な人の動画をYouTubeに再アップしたものをみていました。

 

それはドラクエ10の規約でYouTubeでのうpがまだ認められていなかったから」という背景によるものという説が有力ですが、どうでしょう?

 

ぼくは、ドラクエ10のゲーム実況をニコニコ動画でしていた人たちというのは、たとえYouTubeドラクエ10が認められていたとしても、ニコニコ動画を選んでいたと思う。

 

それは、いまこうして昔のニコニコ動画を観て新鮮に感じた驚きが、ぼくにそう思わせているだけなのかもしれない。

 

ぼくは…この先、どうすればいいんだろう?

 

YouTube流の「商品紹介」の文化に染まって、毎月お金ももらえるようになった。

 

このお金を使って、もっと面白いチャンネル、面白い動画にできないか考えています。

 

具体的には、レトロゲーム(もちろんドラクエ!)をプレイできる環境をまずは整えました。

 

次は…もう少し、違った、そして大胆なお金の使い方をしようと画策中です。その話は今度また。