前回のつづき!
公式ブロガー、公式YouTuberという幻のゴール【その1】 - リュータ魂!
…なんだけど、実はぼく自身がこのネタ飽きちゃったw
だけど、ドラクエ10の方で開発者を交えての「プレイヤー座談会」もおこなわれたことですし、タイミング的にちょうどいいので、がんばって書きます!
まずは、前回のおさらいをドラクエ10の「プレイヤー座談会」を通して書いていきたいと思います。
これに呼ばれた方、おめでとうございます!!
すごいですね。こんな立派なスクエニ本社でドラクエ10開発運営のトップの方々と直に討論できたなんて…
でも、ぼくはあなたたちのことを「公認ブロガー」とか「公式プレイヤー」とは認めません!!
えっ? ひがんでるのかだって?
いえいえ。そうじゃないんです。そもそもやれ「公認」だとか「公式」だなんてスクウェア・エニックス社はひとことも言っていないんです。プレイヤー側の一部が勝手にそういった目で見ているだけで。
ただし、スクエニ社は今回の座談会で選んだプレイヤーの方々のことを「インフルエンサー」としてみていることは間違いありません。
インフルエンサーとは前回の記事で紹介した通り「他人に影響を与える側の人。とくに他人の購買意思決定に影響を与える人」のことです。
そして、ここが前回の記事の本題であり、またややこしいところでもあるのですが、「インフルエンサー=有名人」ではないということです。
実際、今回の座談会に呼ばれた方はブログランキングやYouTubeのチャンネル登録者上位の中から順番に選ばれたわけではありません。失礼ながら、必ずしもチャンネル登録者が多いとはいえない方も選ばれています。
けっこう応募者が多かった(1000人近く?)ようなので中には「私のほうがブログランキング順位上なのに…」とか「うちのほうがチャンネル登録者多いのに…」と納得いかなかった人もいるのではないでしょうか?
結局のところ、この座談会の目的は前回も紹介した上のマクドナルドの記事の中で語られている「正しいインフルエンサーマーケティング」であり、できるだけ有名人を集めてドラクエ10の今を宣伝してもらいましょって企画ではないのです。
…なーんて、エラソーな書き方をしていますが、ぼくも偶然このマクドナルドの記事をみつけなかったら、こういった見方はできませんでした。
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じゃあ、なぜ有名人でなくてもいいのか?
マクドナルドの人が言うには、インフルエンサーに期待することはそもそも「広告」ではないからです。
広告とするならば、なるべくチャンネル登録者の多い大手ユーチューバーに発信してもらったほうが、当然ながら広告効果はあがる。けれどもいくら有名ユーチューバーと言えども登録者は数十万人~数百万人でしかない。広告効果としてはテレビCMやネット広告のほうが遥かに大きい。これがマクドナルドの言い分です。
考えてみれば、ぼく自身、ネット広告やテレビCMは嫌でも目にするけど、有名ユーチューバーの商品紹介動画なんてほとんどみない。それどころか、「お、このゲーム動画興味ある」と思って再生したものがゲーム会社から「提供」を受けているものだとわかった時点で速攻ブラウザバックします。
つまりですよ。スクエニ社のドラクエからしたら、テレビCMやネット広告こそが「広告」であって、有名であろうがなかろうがプレイヤー側にスクエニ側から接触して期待するのは「広告」ではないんです。
なるほど、スクエニ社のドラクエほど予算のない中小企業の場合、「効果は薄いけど安い広告」として有名ユーチューバーを使うケースはあるかもしれない。けれどもそれは本望ではない。
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となると、企業がYouTubeやツイッター、ブログと言ったソーシャルに期待するものは何なのか?
その答えは「信頼」なのでしょう。
なるほど、テレビのCMやネット広告を見て「信頼」する人はいないでしょう。そりゃ、広告なのだから自分のことをよく言うに決まっている。他に同類のもっと良い商品があったとしても教えてくれるわけがない。
でも、ソーシャルで情報発信している一般のお客さんは違う。その人たちにとっては商品が売れることよりも、自分のフォロワーさんの反応が大事。だから少なくとも信頼度はテレビCMや雑誌の広告といった従来の広告よりも高いのです。
なのに、そのソーシャルで情報発信しているインフルエンサーを「公認」してしまったらどうなりますか??
もうおわかりですよね。公認してしまったら最後、それは「広告」に成り下がり、「信頼度」が一気に失われます。
だから「公認」するわけないのです。「公認」と表立って呼ばないまでも、いつも決まった同じプレイヤーばかり特別視して、いったい誰に何の得があるというのか?その他大勢のプレイヤーに不信感をまき散らすだけのことです。
今回のドラクエ10プレイヤー座談会にしても「ポジティブであれネガティブであれ大歓迎」ということを、ことさら強調しています。
これはドラクエ10運営側が建前ではなく本気で「プレイヤーとの信頼関係を築きたい」と考えていることの裏返しとも言えます。
過去に問題行動を起こして、なにかしらの処罰を受けているプレイヤーも含まれているとのことですが、そういった方に参加してもらったのも「運営に都合のいい人のことばかりを考えているわけではないんですよ」という信頼感を与えるための、あえての選択だったのでしょう。
そして、2回目のプレイヤー座談会は極力、今回とは別のプレイヤーが選ばれることになるでしょう。それも信頼感をあたえるためです。
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なわけだから、「公認ユーチューバー」とか「公式ブロガー」なるものは幻でしかないのでした。
…いや、ぼくは最初からそんなの目指していたわけじゃないんですけどね^^;
また、ぼくたちにとっても、「ゲーム会社から信頼されるよりも視聴者さんに信頼されるほうが大事」ってことでもあると思います。がんばらなくちゃ…